アルルカンと道化師(池井戸潤) |
東京中央銀行大阪西支店の融資課長の半沢直樹のもとに、企業買収の話が持ち込まれる。ターゲットは、百年近く続く出版社の仙波工藝社だった。強引とも思えるやり方で買収を進めようとする大阪営業本部。やがて半沢は、この買収工作の真の狙いを知ることになるのだが・・・。
買収の話に全く乗り気でない仙波工藝社の社長・仙波友之。畑違いの業者からの強引な買収話に半沢は疑問を抱く。半沢を陥れようと、巧妙なわなを仕掛ける者たち・・・。半沢が探し当てた買収の真の狙いは実に驚くべきものだった・・・。
買収話とアルルカン、このふたつをどう解決していくのか?先を知りたくて一気に読んでしまった。人と人との温かな触れ合い、そして信頼関係の大切を感じた。面白さだけではなく、切なさも少し感じる、読み応えのある作品だった。
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